金花糖
雛壇飾りに彩りを添える砂糖菓子
金沢の雛飾りに欠かせない和菓子「金花糖」。これは鯛やサザエ、ハマグリ、たけのこ、ナス、桃、キュウリ、ブドウなど1年の海山の幸を模った砂糖菓子で、お雛様に添えられる。
その発祥には諸説あるが、江戸時代南蛮菓子として長崎に伝わったとされる金平糖の影響を受けて作られるようになり、金沢の「金花糖」は、大ぶりで豪華な飾り菓子に発展していった。
娘の嫁ぎ先で女の子が生まれると、お里からお雛様と一緒に「金花糖」を贈る風習もある。
飾り終えた金花糖は、煮物など料理の味付けが一般的で、小さくくだいてアメのようにほおばったり、コーヒーに入れたりしてもいい。