じろあめ
砂糖を使わない、赤ちゃんも食べられる水あめ
金沢を代表するあめのひとつ「じろあめ」。米と大麦(麦芽)だけでできた水あめで、やさしい甘さが特徴だ。金沢市内に店舗をかまえるあめ屋の初代が天保元(1830)年につくったのが始まりとされる。そのままなめて食べるだけでなく、佃煮や和菓子のあんの製造時にも使われるなど、料理にも欠かせない。
当時飢饉が起こり赤ちゃんに飲ませる乳が出ない母親を哀れんだ初代が、赤ん坊に食べさせられる栄養たっぷりの食べ物をつくろうと苦心して考え出したという。砂糖や人工甘味料が入っていないため赤ん坊も高齢者も安心して食べることができる。